任意整理・自己破産でリボ払いの借金地獄から抜け出す！

リボ払いは、一般的に分割払いと比べて金利手数料が高く設定されており、信販会社の多くは年率１２～１５％に設定しています。

そして、この利息は利用残高の合計に対して発生します。

そのため、返済が進まないうちに利息だけ積み重なっていくといったリスクがあります。

リボ払いは高金利で、カード残高が増えれば増えるほど利息も増加します。

しかも、月々の返済が定額なので、元本が減っていない事実を知ることが難しいのが恐ろしいところです。

返済額が一定だと、返済してもなかなか元本が減りません。

しかし、毎月定額の返済を継続しているため「借金は順調に減っている」といった錯覚に陥ってしまいがちで、更に追加の買い物をしてしまうのです。

結局、知らないうちに借金総額が膨れ上がっていることになります。

まず、できるだけ繰り上げ返済をして完済の時期を早め、利息負担を減らすことをご検討ください。

毎月の支払額を増やすことが厳しい場合は、余裕がある月だけでも繰り上げ返済を適用していくとよいかと思います。

繰り上げ返済が無理なら、クレジットカードの支払いをボーナス一括払いに切り替えることをご検討ください。

ボーナス一括払いなら、支払いを先延ばしできるうえに、金利手数料は無料になります。

ただし、変更ができない場合もあるので、クレジットカード会社への確認が必要です。

リボ払いよりも低金利のカードローンは多くあります。

それを使って完済してしまえば、後はカードローンの返済に注力するだけです。

しかし、借金の借り換えはあくまで返済金額（利息負担）を少なくするだけで、借金問題の根本的な解決にはなりません。

また、利息の負担がなくなるわけではないので、この場合でもできる限り繰り上げ返済をして利息負担を軽減することが肝心です。

借り換えでも支払えないことが分かっている場合には、債務整理をご検討いただくことをおすすめします。

特定の債権者と直接和解の交渉をする「任意整理」に成功した場合には、以下のメリットが得られます。

①将来生じる利息をカットできる

②３年〜５年程度の分割払いにリスケジュールできる

リボ払いは金利が高いので、その利息をカットできるだけでも支払いがかなり楽になるかと思います。

借金がリボ払いによるものだけならば、任意整理は特に有効な手段です。

しかし、債務者が個人で任意整理の交渉をしようとしても、債権者は取り合ってくれないケースがほとんどです。

また、債務者に不利な条件を突きつけられる可能性も０ではありません。

現実的に完済が可能な条件で和解が成立するよう、任意整理の交渉は弁護士にお任せすることがおすすめです。

債務の総額や月々の支払いの原資によっては、任意整理が困難なケースもあります。

任意整理をやめたほうがいいケースについてはこちらをご覧ください。

任意整理はあくまで債権者と個別で交渉を行うため、債権者の合意が得られなければ交渉失敗となってしまいます。

「借金が多額で到底支払えない」「現在収入がほとんどない」という場合には、「自己破産」がおすすめです。

自己破産をすると、一定以上の高価な手持ち資産を処分する必要はありますが、免責を受けられれば借金は全額免除されます。

不動産などの目ぼしい財産がなければ、財産を処分する必要はありません。

滞納している税金など、一部免除されない債務もありますが、原則としてリボ払いによる借金や、それ以外のカードローン、消費者金融からの借り入れなどの支払い義務がなくなるため、以降は借金を返済する必要がなくなります。

また、継続的に収入が見込める方は「個人再生」もおすすめです。

個人再生なら借金を元金から約５分の１～１０分の１まで減額することが可能です。

自己破産のような財産の処分も通常必要ないため、マイホームや高価な車、ブランド品などがある場合は個人再生も検討してみてください。

しかし、個人再生は手続きが複雑で、利用するにおいて制約が多いのも確かです。

個人再生を行うための条件について解説しておりますので、ご覧ください。

どの債務整理方法が最適かは、必ず一度弁護士などの専門家にご相談ください。

３つの債務整理において共通で、また、リボ払いをしていた皆さんにとって最も気がかりなデメリットとなり得るのが「ブラックリストへの掲載」と言えます。

債務整理を行うと、どの手続きであれ信用情報機関に「この人は過去に債務整理を行った」という事故情報が登録されてしまいます。

これが俗に「ブラックリストに載った」と言われる状態です。

ブラックリスト状態になるとどうなるのかというと、新規の借り入れやクレジットカードの作成をする際の審査に落ちてしまいます。

各業者は審査の際に信用情報を確認するため「この人は債務整理の履歴があるから、お金を貸しても返ってこないだろう」と判断するのです。

また、クレジットカード会社は更新時や途上与信時にも信用情報を確認するため、その時点で事故情報が明らかになればカードの契約を解除してしまいます。

つまり、債務整理をすることで、これまで使ってきたクレジットカードを使用したり、新しくクレジットカードを作ることが、暫くの間できなくなってしまうのです。

これは、今までクレジットカードを多用する生活をしていた人にとっては痛手となるかもしれません。

しかし、逆に言えば、借金（借入）をせずに生活を再建するためのチャンスとも言えます。

また、現金を使わずに買い物をするという意味では、現在では様々な決済手段が代用として利用できます。

デメリットを恐れず、まずは現状の借金地獄を抜け出すために行動されることをおすすめします。